(昔の話)うめきやさん幽霊

あの怖い部屋で、一人きりで仕事をすることになった私。

一人になった初日は、ほんとに怖くて怖くて、なかなか部屋に入れませんでした。

幽霊は「怖い。怖い」とビクビクしていると、怖い霊や、怖がらせようとする霊が集まってきちゃいます。
なので、なおさら怖かったのです。
さて、この部屋には、「うめきやさん」がよく出没しました。

このうめきやさんは、初めは、姿を見せずに、すきま風の音のような声で「うぅーーーー・・・」と呻きます。

そして、徐々に、声が大きく、そして、徐々に近づいてくるという、ベタな技を使います。

ヤマコさんと一緒の頃は、うめきやさんの声が大きくなってくると、一旦部屋を出たりしていました。

私一人になってからも、そうしていたのですが、そうもしていられなくなりました。
仕事が忙しいというのもあったけど、それでいちいち部屋を出ていたら、部屋にいる時間が無くなっちゃうのです。

この部屋に出るのは、うめきやさんだけじゃないし、なにか出て、怖くなるたびに外にでていたら、仕事が進みません。

でも、怖いんです。
困ります。

この時も、怖いから、外に出ようか迷いましたが、仕事のキリが悪いので、せめてここだけでもやって出たいです。

こんな声が聞こえなければいいのに・・・。

今すぐ、ここで、道路工事でも始まらないかな。
そしたら、こんな声が聞こえなくなるのに。

それか、ここでカラオケ大会でも始まらないかな?
そしたら・・・

っていうか、一人で歌っちゃう?

いや、無理!
万が一誰か来たら、ワタシ耐えられない!

どうしよう。

うめきやさんが、近づいてきている。

でも、仕事もやっておきたい。

どうしよう・・・
ああ・・・・どうしよう・・

 


聞こえないように、私も「あーあー」言うことにしてみました。

悲しいけれど、実話です。

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